王子ホールディングスはERP全社導入を待たず、BIツールを既存システム上で活用してデータ活用を進める方針を示した。 DXを統括する藤川健志執行役員が、実利を得るDXの進め方と将来のデータ基盤整備の展望を語る。
王子ホールディングスは2023年にDXの取り組みを本格化させ、基幹システムの全社統合を待たずにBIツールを活用してデータ活用を進める方針を採用した。10名規模のDX推進部を2024年2月に設立し、戦略はデータ駆動経営を軸に据え、ツール導入自体を目的とせず効果の可視化を重視する方針が示された。執行役員の藤川健志氏が経緯と今後の展望を説明した。
DXは2周遅れで本格化したが、その遅れを踏まえERPの一括導入を急がず、先行企業の事例を踏まえた最短距離の戦略を採用した。紙とハンコのアナログ手続きが残る環境からデータの収集・転記・表計算の作業を減らし、データ駆動経営を中心に据えた取り組みへ移行した。必要なデータ基盤の整備は将来のAI活用を見据えた段階的な方針として語られている。