日銀が9月会合を前に審議委員の講演を3回に増やす計画を明らかにし、9月利上げ観測が市場で強まっている。
日本銀行は9月17日から18日にかけて実施される金融政策決定会合を前提として、審議委員による3回目の講演を9月10日に設定した。これにより、氷見野良三副総裁と高田創審議委員に続く公的発言機会が整理された。
日銀は既に8月7日の発表で、増一行審議委員の講演および記者会見を9月10日に行うと案内しており、今回の集中配置は過去の利上げ局面で講演を通じて政策転換を示唆してきたパターンと一致すると指摘されている。
市場関係者は米国の協調介入やベッセント財務長官の引き締め志向を背景に、9月利上げの可能性が高まっているとみており、野村證券の見方では9月利上げは極めて高いとの見解が出ている。さらに12月に追加利上げの可能性も議論されている。
日銀はこれまで7月会合で金利据え置きを決定しており、現状の高水準は1%である。今回は市場の関心が高まる中、講演のタイミングを前倒しすることで市場の期待を段階的に調整する意図があるとの見方が示されている。