ニッパツ系の特殊発條興業(トクハツ)がディファレンシャル内の摺動部品デフワッシャを微細溝技術で小型化し、油膜を安定化させつつ表面処理を省略してコストを下げた新製品を開発した。三田工場で国内自動車メーカーへの供給をすでに開始している。
新製品デフワッシャはULTRA FINE TEXTURE(UFT)を採用し、摺動面に微細な溝を形成することで潤滑油を溜め、油膜を安定させる設計となっている。従来はPTFEを用いたニッケルめっきで表面処理を行っていたが、新製品では溝形成をプレス加工で実現し、表面処理工程をなくした点が特徴だ。
従来品と同等の耐焼き付き性能を維持しつつ、製造コストを低減した点が強調されている。微細溝による潤滑油の保持と新技術の組み合わせにより、ディファレンシャル内部の摺動部品の軽量化にも寄与する可能性がある。
国内の自動車メーカーと共同開発したデフワッシャは、三田工場(兵庫県三田市)で供給を開始しており、今後の製品展開が注目される。