S&PグローバルレーティングスはTelus Corpの見通しを「安定的」に引き下げ、発行体格付けBBB-を据え置いた。新任経営陣の業績下方修正を受け、レバレッジが上昇する見込みが理由として挙げられている。
S&PグローバルレーティングスはTelus Corpの見通しをポジティブから安定的へ修正し、発行体信用格付けBBB-を確認したと伝えられている。 Telusの新任CEOの下方修正方針に伴い、同社の財務見通しが見直されたことが背景として挙げられている。
同社の2026年の業績見通しは売上高が横ばいから2%減、EBITDAが2〜4%減と予想され、設備投資が22億6,000万カナダドルへ増加する見通しとなっている。フリーオペレーティングキャッシュフローは約18億カナダドルへ大きく低下するとされ、レバレッジは2026年末約4.0倍、2027年に約3.8倍と見込まれている。
格付け機関は無線通信市場の競争激化や成長性の圧力を理由に、従来の閾値を4.0倍に引き上げた上でTelusの格付け見直しの条件を示した。また、配当の大幅削減とDRIPの割引廃止など財務対策も言及されている。
Telusの新任CEOは業績見通しの修正を受け、目標レバレッジ3.0倍の達成時期を2028年に延期した。業界全体の無線ARPUの下押しや加入者伸びの鈍化が見込まれ、2026年〜2028年の成長は想定より低水準になるとされ、ブロードバンドは2028年まで成長が1%未満にとどまる見通し。
格付け機関はS&P後の有利子負債対EBITDAが4.0倍を超えた場合の引き下げリスクを指摘する一方、債務削減とレバレッジの回復が進めば格上げの可能性もあるとしている。今後24カ月以内の格上げ期待は薄いが、状況次第で変化する可能性がある。