台湾発の知財経営を学ぶボードゲーム「專利大戰」が日本で初の出展を果たし、知財を企業経営の武器として理解する教育普及を目指す。東京ビッグサイトでのイベントを機に日台の知財交流が一段深まった。
台湾の弁理士団体「TWPAA」が考案したボードゲーム「專利大戰」は、特許や商標など知的財産を経営資源として活用する知財経営を、ゲームを通じて体感できる内容だ。今回、日本で初めての出展を「知財・情報フェア&コンファレンス」内のブースで行い、若者に向けた教育ツールとしての普及を目指す姿勢を示した。
出展時のポスターによれば、2025年の知的財産局の特許出願件数では、日本が中国・米国・韓国を上回る水準で、上位企業にも日本企業が複数名を占める状況が示された。台湾側はフェアを足掛かりに日台のビジネスの架け橋になることを狙い、日本市場での認知度向上を図った。
ゲームの仕組みは、限られた資金で研究開発を進め、知的財産を取得して事業価値を高め、競合他社と知財を巡る攻防を経営判断に落とし込むというもの。特許を取ること自体が目的ではなく、知財をどう活用して企業を成長させるかを体感させる点が特徴だ。
TWPAAはこのゲームを収益事業として捉えておらず、データをインターネット上で無料公開して誰でも印刷して遊べる形を採っている。今後は台湾での普及だけでなく、日本を足掛かりに世界規模での展開を進め、若者への知財教育を強化したいとの意向を示している。