オムロンは長期ビジョンSF2030のもと、現場データとノウハウを活用するGEMBA DX企業への転換を進める。デバイス・データ・ノウハウ・技術を統合し、顧客課題の解決をデータサービスとして提供する。
オムロンは「GEMBA DX企業」への転換を目指し、デバイス・データ・ノウハウ・知見・技術の4つの強みを活かして現場の課題を解決するデータサービスを総称として展開する方針を示した。長期ビジョンSF2030で掲げる三つの社会的課題の実現に貢献するため、データを基点に顧客の本質的課題を特定し導入・運用・改善まで一貫して支援する考えである。
強みの連携を軸に、現場で蓄積されたデータと長年のノウハウ・知見を組み合わせ、データの意味を理解して顧客課題を見極める能力がオムロンの競争優位の源泉として位置づけられている。デバイスの接続性とAI・データ分析・データ統合技術を活用し、JMDCの健康データ活用力など外部パートナーとの協業も取り込みつつデータサービス創出を強化していく。
GEMBA DXの実現は、製造現場のOTデータと健康・生活データの組み合わせを含む幅広い現場データの活用により、顧客の現場課題の解決と経営判断へのデータ還元を目指す。IAB・HCB・SSBの各事業がデバイスを軸に、他社デバイスやITシステムと連携して最適なソリューションを提供する体制を強化していく。
産業分野では製造現場のデータを統合・可視化して生産性・品質改善・設備保全などを支援するとともに、将来的には現場データを経営判断へつなぐデータサービスへ発展させる方針である。ヘルスケア分野では疾患リスクの予測・可視化を通じた早期発見・予防行動の支援を進める構想が示されている。