小林製薬が日英ファンド連合による非公開化提案を検討していると伝えられ、買収総額は5000億円規模に達する可能性がある。
小林製薬(4967.T)が株式の非公開化を検討していると複数の関係者への取材で伝えられ、日英系ファンド連合の日本産業推進機構とCVCキャピタル・パートナーズがTOBによる買収を提案した。実現すれば、紅麹サプリメントの健康被害問題を背景とする経営再建をファンド傘下で進める形になる。
小林製薬の時価総額は24日終値ベースで4593億円。買収総額は5000億円規模になる可能性があり、創業家も出資を検討しているとみられる。
非公開化の狙いは市場の短期的圧力からの離脱と長期的な再発防止策・ガバナンス改革の実行にある。創業家出身の一雅会長と章浩社長は引責辞任した後も経営へ関与を続けている。
今後の焦点はTOB価格が既存株主にとって十分なプレミアムを伴うかどうかで、アクティビストの動向や創業家の出資比率、取締役会の判断などが影響する可能性がある。現時点で同社は正式コメントを出していない。