ヤマトHDの櫻井敏之社長が記者会見で、業績回復の要としてAI活用やデータ活用の打ち手を説明。フレイター撤退を含む聖域なき見直しとCLO推進など、具体的な方針を示した。
今年4月に新社長に就任した櫻井敏之氏を囲む記者会見が東京都内の本社で開かれ、業績回復と価値創造に向けた具体的な打ち手について語られた。櫻井氏は現場主義を軸に、責任は自分が取り現場を信じて任せるリーダーシップを説明した。
就任後に最優先とする課題は業績の回復で、業務量の変動に合わせたコストの変動費化を推進すると述べた。配車計画と配送ルートの最適化にはAIを活用し、経験や勘に依存していた従来の手法をデータで裏付ける方針を強調した。
データ予測に基づく荷量管理や、データとAIを活用した最適な人員とパートナーの組み合わせ、専用自動ルートの導入などの取り組みを紹介。営業所別の荷量予測と停車位置の最適化が進み、データ活用が機能し始めていると手応えを示した。
中期経営計画では宅急便以外のコントラクトロジスティクスやグローバル事業にも継続的に取り組む考えを示し、適正価格設定によるプライシング転換で採算性を重視する方針を示した。
フレイターについては、円安と市場環境の乖離を理由に2027年6月までの撤退を決定。聖域なき見直しの一環として、インフラと物流手段の分離を進め、外部環境の変化に合わせた投資やコスト構造の見直しを進めていく方針を示した。