Trip.comのグローバルデータと日本企業の調査結果から、出張が“仕事のみ”から“仕事+レジャー”へ移行し、出張後の個人滞在延長や個人予約が増加している現象が分かる。
世界の出張は仕事中心から私的時間を組み合わせるブレジャーへと変化している。金曜のチェックイン数は前年同期比で26%増え、出張直後の個人予約は30%増、出張後7日以内の個人旅行も25%増加した。出張後に滞在を延長する人は平均3.4泊を追加している。
出張直後の滞在延長を促す要因として、60%が出張先と同じホテルに滞在を続けている点が挙げられる。
都市別ではシンガポールがホテル予約数で世界1位となり+30% YoY、ソウルは平日宿泊+67%、金曜チェックイン+54%、ロンドンは平日宿泊+42%、金曜チェックイン+37%と伸びている。東南アジアではベトナム・バクニンのホテル予約が前年比+341%と大きく伸長した。
日本企業の出張量は安定傾向で、回答者の71.7%が前年とほぼ同水準、出張予算は61.5%が安定と回答した。一方、課題は管理基盤が整っていても、管理外予約やポリシー遵守の欠如、請求差異、契約効果の未測定と横断的な把握が不足している点にある。
契約効果の測定ができない企業は16.0%とグローバル平均の約3倍超。出張全体の80%以上を可視化できる企業はわずか10%にとどまる。65.8%で予約金額と請求金額の差異が生じ、承認外予約の照合作業に月6時間以上を費やす企業は45.5%に達する。
出張データを横断的に統合・活用するAI活用の前提となるデータ統制が求められ、予約・変更・請求・精算・契約などを跨ぐ管理体制の整備が今後の課題として浮上している。