講演原稿が日銀のホームページに公開され、9月の利上げは示唆されず、10月以降の見通しについても明言を避ける内容だった。
9月の利上げ有無を判断するうえで注目されていた氷見野日銀副総裁の講演原稿が日銀の公式サイトに公開され、9月および10月の利上げを示唆する表現は見当たらなかった。2025年12月の利上げ時点を踏まえた前回の記述と比べ、今回の情報発信は戦略的曖昧さと表現されたと指摘されている。
講演の記述は、基調的な物価上昇率が2%を超えて上振れリスクを高める局面には注意を払い、物価安定目標を2%程度の水準で安定させる方針を強調する内容だった。
氷見野副総裁独自の表現として大型バスの比喩が用いられ、アクセルの踏み方を変えてもブレーキの効き方には時間差が生じるとし、適時にアクセルを緩めつつ金融緩和の度合いを調整していくべきだとの考えが示された。
なお、直前には9月の利上げ確率が約9割程度とみられていたとの背景があり、今回の原稿には早期の利上げを直接的に示唆する文言はなかった。