インフルエンザの流行入りが前倒しとなる局面で、ミズホメディーは冬の検査キット需要を背景に10月の仕込み時期を探る。発熱外来向け検査薬の供給力と、同社が提供する検査システムの特徴が焦点となる。
今年のインフルエンザ流行入りは例年より早く、厚生労働省が8月に流行入りを発表した。これに伴い患者報告数は増加傾向を示しており、株式市場がこのニュースと需要変動をどう評価するかが問われる状況だ。一方でミズホメディーは発熱時の検査キットの供給体制を整え、冬の需要増に備える姿勢をみせている。
ミズホメディーは鼻へ綿棒を入れて10分程度で検査結果を得る検査キットを中心に、インフルエンザ・新型コロナ・RSウイルス・マイコプラズマなど幅広く提供している。富士フイルムと組んだ高感度の機器読み出し検査システムと、クリニックで遺伝子検査ができるスマートジーンを併せ持ち、開発から製造・販売までを自社で完結している点が特徴だ。
ただし最大のリスクとして、感染症の流行時期や規模といった外部要因に業績が左右されやすい点が挙げられる。特に前期売上の半分近くを占める同時検査キットの需要は、コロナ流行の規模が縮小する局面で継続性があるかが焦点となる。
この記事を通じて、検査キットが医療機関と卸を通じてどのように収益化され、流行期に利益がどう膨らむかの仕組みと、早い流行入りが業績に与える影響を見極める材料を整理していく。決算資料や感染症発表を踏まえ、注目すべき指標の方向性を示すことを目指す。