アイビー化粧品が複数大学機関との共同研究で、免疫応答を抑制する植物抽出物クララを同定した。クララはNF-κB経路をはじめとする免疫シグナルを抑制する可能性があるとされる。
本研究では、皮膚炎症病態を標的とした新規生薬資源創出を目的に、植物抽出物のスクリーニングと作用機序解析が実施され、免疫応答に関わる主要な信号伝達を阻害する可能性のあるクララ(Sophora angustifolia)が同定された。研究チームは細胞を用いた評価系を用いて抑制効果を評価した。
今回特定されたクララはマメ科クララとされ、NF-κB経路を含む免疫応答の主要経路を抑制する働きがあると見られている。具体的な機序解明を進め、免疫シグナルの抑制が皮膚炎症病態の抑制に結びつく可能性が検討された。
本研究はアイビー化粧品の発表を基に、同志社大学病態解析研究センター、工学院大学先進工学部、山口大学大学院医学系研究センター、および同志社大学生命医学部が共同で実施された。今後は高機能性化粧品素材や外用製剤への応用が期待される。
発表元は東京都港区のアイビー化粧品で、同社が共同研究の中心となり、皮膚免疫を抑制する新規生薬資源としてのクララの可能性を示す成果として位置づけられている。今後の臨床展開や和漢薬製剤開発への応用が見込まれる。