王子ホールディングスの磯野社長は森林の価値を語り、国内の社有林が年間約5500億円に相当すると述べた。世界的な自然資本の議論が進む中、同社は森の価値を可視化する取り組みを進めている。
森林には水源涵養や生物多様性保全、二酸化炭素の吸収といった多様な価値があるとされるが、それらの価値の多くは企業の財務諸表や市場には反映されていない。王子ホールディングスは森林の価値をどう可視化するかを模索しており、具体的な取り組みの一環として議論を進めている。
磯野裕之社長は7月に熊本市で開催された「グローバル・ネイチャーポジティブ・サミット2026」にも参加した。今年のサミットを通じて、森林資産の経済的価値の測定や企業価値への組み込みが議題の一つとなっている。
同社は世界で約64万ヘクタールの森林を保有・管理しているとされ、森林が持つ水源涵養や生態系サービス、CO2吸収などの機能をいかに財務的に可視化するかが課題として挙げられている。
国内の社有林の価値を具体的な金額として示す主張は、自然資本を企業価値と結びつける動きの一環として伝えられている。今後の動向や具体的な評価指標の公表に注目が集まる。