ニューヨーク市場で、キャリートレードのパフォーマンスが引き続き良好と見込まれている。円安抑制を狙う介入の効果が薄れつつある一方、金利差を活用した取引の優位性が再び意識されている。
米大手証券のストラテジストによると、日本当局の為替介入で円が押し上げられる効果は徐々に薄れつつあるが、通貨間の金利差を狙うキャリートレードは依然として高いパフォーマンスが期待されている。ドル安を伴う介入のコストを払っても他資産を支える方針が継続されるとの見方が示された。
非伝統的な政策手段の利用に対する抵抗が低下していることから、財政・金融引き締めといった難局を回避する可能性が高まり、場合によってはドルを犠牲にする極端な選択肢も検討され得るとの指摘があった。しかし、介入があってもキャリー取引の収益性は崩れておらず、8月時点までのパフォーマンスは2010年以降で最高のペースだった。
現在の環境では世界経済の状況がキャリー戦略を支えると予想され、米実質金利の上昇を背景に低金利通貨の調達が活発化。円高効果が薄れる中、金利差を重視した取引が再び優勢になりやすいとの見方が示された。