日本の自動車用可変バルブタイミング市場は、ハイブリッド車向けの高度化が中心となっており、現状は横ばい〜微減の中で高効率化を進める部品の採用が続く。今後はハイブリッド需要を背景に緩やかな成長が見込まれる。
国内市場は、トヨタをはじめとする大手OEMと部品供給のデンソーやアイシン等のサプライヤーが主要プレイヤーで構成され、エンジン単体よりもハイブリッドシステム全体の最適化を目的とする採用が主流となっている。近年は従来型内燃機関向け需要が頭打ちする一方、ハイブリッド車向けの高効率化を進める動きが続く。
用途別には乗用車・小型商用車・大型商用車・ハイブリッド車・高性能車・オフハイウェイ車両などがあり、車種ごとに需要特性は異なる。乗用車は燃費規制と環境意識の高まりで標準装備化が進み、ディーゼルを中心とする商用車では排出ガス基準適合と物流効率向上が重要視されている。
主要企業はBosch、Denso、BorgWarner、Aisin、Hitachi Astemo、MAHLE、Continentalなど多岐にわたり、部品供給網の強さが市場の安定性を支える。半導体不足や原材料費の高騰がコスト要因として影響を与える可能性がある。
今後の見通しは年平均成長率3.70%程度で、ハイブリッド車需要の拡大が成長を牽引する見通し。一方で電気自動車の普及が進むとガソリンエンジン向け部品の長期需要は縮小する可能性があり、技術革新と規制動向が市場を左右する。