日機装はASEANの透析関連製品の安定供給を目指し、タイとベトナムに生産拠点を配し血液回路を分散生産している。ベトナムのクアンガイ省に第3工場を設置し、将来の生産能力拡大を見据える。
日機装はASEAN地域で血液透析関連製品を中心に製造体制を整え、タイに1拠点、ベトナムには2拠点を設けていたが、2022年にクアンガイ省に3拠点目を追加して現地生産を強化した。これにより、欧州・中東・アフリカなど世界各地へ製品を供給している。
ASEAN拠点では生産機能を役割分担しており、日本本体の生産と合わせてベトナム南部のホーチミン市と中部のクアンガイ省、そして中国の現地合弁企業を活用して血液回路を含む透析関連製品を供給している。血液回路は人手を要する工程が多く、安定供給の確保が重要視されている。
ベトナムのクアンガイ省への第3工場設置は、生産量増加とホーチミン工場の拡張余地の限界を踏まえた判断で、将来の需要拡大に対応するための備えとして位置づけられている。新設地は物流・人材・インフラを総合的に考慮して選定され、輸出物流のアクセスも考慮された。
生産・調達体制の多元化は、コロナ禍の影響で一部生産をタイ拠点へ振替えるなど、相互補完性を高める結果を生んだ。原材料は日本・ASEAN・欧州から調達し、PVCはベトナムでの現地調達を進め、品質と安定供給を重視した。