アフリカのリスクと需要のジレンマを背景に、日本企業のアフリカ進出がなぜ難しいのかを、実体験と統計から整理する。
本記事は、日本企業のアフリカ進出が難しい要因を、リスクと需要の視点から検討する連載の第四回として位置づけ、アフリカ進出の現状と課題を整理する。前回までの動向や他地域との差異を踏まえ、なぜ過去の成功モデルがそのまま通用しないのかを掘り下げる。今回は、アフリカが直面する外的要因としてのリスクと、需要の難しさを中心に、実務的な判断材料を示す。
アフリカビジネスの難しさを象徴する要素として、Cofasのビジネスリスク評価に基づく全体の高リスク傾向や、規制・税制・許認可・通関などの複雑さが挙げられる。また、アフリカ54カ国のマクロ経済や財政の持続性、ガバナンス、気候変動リスクを含むカントリーリスクの視点が示され、個別国の差異が大きいことが強調される。さらに、アフリカ市場の需要は国ごとに大きく異なり、1カ国で1億人を超える人口を持つ国もある一方で、周辺市場を広くカバーする戦略が難しいという現実が指摘される。