青森のオカムラ食品工業はサーモンの養殖と加工、海外卸売で成長を続け、2026年6月期の売上427億円・営業利益38.7億円と過去最高を更新。国内水揚げは計画を下回ったが、今後は中間養殖場の稼働などで供給を拡大し、2030年度に1万トン超の水揚げと売上高620億円を目指す。
国内のサーモン養殖と海外卸売を成長の二本柱に位置づけ、2026年6月期の連結売上高は427億円、営業利益は38.7億円とともに過去最高を更新した。5年前の2021年6月期と比べて売上高は約2.1倍、営業利益は約2.6倍に拡大している。国内水揚げは同期間に3383トンと計画の4300トンを下回ったが、海外卸売の売上高は5年間で4倍超となっており、成長を支える要因となった。
国内市場の成長エンジンは養殖量の拡大と外食需要の安定化、海外市場の需要拡大の二つで、人口減少にもかかわらず国内消費が増加している現状と天然魚不足の影響が背景にあるとされる。北海道の秋鮭不漁やアラスカ・ロシア海域の不漁も影響し、養殖魚の安定供給が外食産業の重要な原料となっている。
2026年には水揚げの減少要因として中間養殖場の冷水病、海面の細菌感染による成長遅れ、需要の強さからの早水揚げが挙げられた。こうした課題にも関わらず、10月には秋田・泊川の自社中間養殖場が稼働し約1000トン分の上積みが見込まれ、5000トンを堅い水準として想定。
今後の展望として、2030年6月期には水揚げ1万トン超、売上高620億円を目指す中期経営目標を公表しており、成長を維持するため国内需要の拡大と海外卸売の強化を継続していく方針。
企業背景として、1971年創業で過去に2002年の火災で自己資本を大きく失った青森の企業であることが触れられている。