親会社が上場子会社を完全子会社化するTOBで、4割前後の上乗せがみられた事例が紹介され、PBRが1倍を割る上場子会社は18社に及ぶ。TOB価格は日経前日の終値に対して大幅に上方修正されているケースがある。
親会社が上場子会社を完全子会社化するTOBが今年に入り相次いでおり、宝ホールディングスが日/タカラバイオへ、メディパルホールディングスがPALTACへ、それぞれTOBを実施すると表明した。これらのTOBは通常、市場価格にプレミアムを加えた形式で公表される。公表前日の終値に対する上乗せ幅が銘柄ごとに異なる。
公表資料によれば、TOB価格の上乗せ幅はPALTACで約42.73%、タカラバイオで約40.42%、他にも4月の三井住建道路を三井和建設傘下企業がTOB成立させたケースで約22.32%、黒崎播磨へ日本製鉄がTOB成立後の上乗せが約21.74%となっている。一方、4月に成立した伊藤忠食品へのTOBは約7.62%にとどまった。
また、4割前後の上乗せを示す事例の一方で、親子関係の解消を巡る動きもあり、昨年の報道前日の終値と比べて約4割の上乗せになるケースが示された。スクリーニング機能で条件を絞ると、筆頭株主が上場企業で、PBRが1倍未満の銘柄が51社該当し、その中の18社が筆頭株主が上場企業となっている銘柄として表に取り上げられている。続報ではこの18銘柄の詳細が注目されることになる。