2026年6月、科研製薬がフィブラストスプレーの適正使用を通知。顔面のシワ・陥凹治療でPRPとbFGFを混合注射した事例で硬結や膨隆の報告があり、注射は外用薬としての適用外との認識が強まっている。
日本美容外科学会のアンケート調査では、特定細胞加工物や増殖因子を用いた注入療法の部位硬結・膨隆の発現例のうち、およそ4割がPRPとbFGFの混合注入によるものと報告された。これに関連し、硬結は線維化によるもので、皮下脂肪層の膨隆は脂肪誘導による影響と考えられると説明された。
科研製薬は2026年6月、同社が製造販売するフィブラスト®スプレー250・500は外用薬であり、注射投与の有効性・安全性は確立されていないとして、適正な使用を強く呼びかけた。続報として、顔面の注入療法でのトラブル回避の重要性が指摘されている。
現場では“フィブラストスプレーの注射”を行う美容外科が存在するが、良好な結果とともにボコボコになるケースもあるとされ、注射濃度の誤用が大きなリスク要因となることが指摘された。なお、メーカーは注射禁止の表記を複数回公表しており、適正な濃度・用途での使用が求められている。
札幌美容形成外科の本間賢一氏は、注射にはリスクが伴うため実践していないと述べ、適切な知識と判断の重要性を改めて示した。本人のコメントでも、冷蔵保管品でも適切な扱いが前提であり、誤用によるトラブル回避を訴えている。