デンカが2027年3月期第1四半期決算を公表。売上高は前年同期比3%弱増の969億77百万円、営業利益は377.6%増の109億93百万円となった。一方、中間純利益は28億43百万円と前年同期比で大幅に減少。
デンカは2027年3月期第1四半期の連結決算を公表し、売上高は969億77百万円、営業利益は109億93百万円となった。経常利益は94億75百万円で前年同期比も大きく増加した。親会社株主に帰属する四半期純利益は28億43百万円となり、前年同期比で約43%の減少となる。
同日、2027年上期の営業利益予想を120億円から170億円へ50億円引き上げた一方、中間純利益の予想はゼロのまま据え置かれた。営業段階での増益と、最終段階での純利益の間にねじれが生じている。
背景には二つの要因がある。第一は棚卸資産の約60億円プラス影響など、一時的な押し上げと説明される部分。第二は米国子会社Denka Performance Elastomer LLCのクロロプレンゴム事業の無期限停止と、その後始末に伴う費用で、工場を動かさないことで営業損益は改善するが、整理過程で費用が発生する。
企業としては一時要因と構造改革、成長事業の三層を分けて評価する必要があるとされ、AIや電力インフラ向け材料の成長が全社の稼ぐ力へ結びつくかが焦点となる。