青山商事でレディース事業の強化を担う副部長が、出産・育児を経て“私がやらなきゃ”を手放す組織づくりを語る。入社後、売上トップ店舗への配属や副店長就任などの経験を通じ、任せる力の重要性に気づいたとされる。
青山商事のビジネスウエアを中心に、レディース事業の強化を担う星川直美さんは、結婚と出産を経て組織が“自分がいなくても回る”状態になることを目指してきた。入社後は営業職を志し、店長代理となるまでの昇進過程で、数字だけでなく組織の回遊性を意識するようになる。
彼女が手がけたキャリアの転機として、売上トップの店舗へ配属される機会が与えられたことが挙げられる。社長の遠藤泰三氏からの指示で「一番売り上げのある店舗に配属するから、勝負してみなさい」と声をかけられ、池袋東口総本店へ赴任した。初期には3位にとどまる苦い経験もあり、それが次の目標へ挑む原動力となった。
店長代理(副店長)としての任務を果たしつつ、銀座本店や渋谷駅前総本店といった大型店舗の立ち上げにも携わった。売上目標の達成を求められる中、来店客数の増加と客単価の向上へと視点を移し、接客そのものを楽しむ姿勢を取り戻しつつ、組織全体の回る仕組みづくりを模索した。
現在はリテール第一部副部長として、全国17人のレディースエリアマネージャーを活躍させる体制づくりに関わっている。自身の体験から“任せる力”を育むマネジメント術を通じ、部下が主体的に動ける組織運用の在り方を模索している。