りそなホールディングスとJCBが資本業務提携を発表し、JCBが既存株主から約80億円で2.24%を取得、グループ保有比率は5.27%になる。提携の柱は法人カード・企業間決済の拡充、口座と決済データの組み合わせによる与信、地域の加盟店網の活用の三つである。
りそなホールディングスとジェーシービーは10月15日、資本業務提携を公表した。りそなHDはJCB株式の2.24%を既存株主から取得し、取得額は約80億円と日経報道で伝えられている。傘下のりそなカードとみなと銀行の保有を合わせると、グループの総保有比率は5.27%になる。今後の具体的な商品名や時期は明言されていない。
提携の背景には、金利環境の追い風を受けた収益多角化の狙いがある。りそなHDは金利動向で預金・貸出の利ざわりが改善している一方、手数料収入の伸びは限定的。決済を通じて口座、支払い、入金、資金繰りを一体で提案できる体制を作ることが目的とされる。
JCBの狙いは、個人向けの還元競争を超え、企業の経費処理・資金繰り・地域加盟店の領域で存在感を強めることにある。国内ブランドとしての立ち位置を活かし、法人カードの利用拡大と決済データを用いた与信の可能性を模索する。決済業界はコード決済とカードの共存が前提であり、法人決済は審査の現場と営業の現場の設計が鍵となる。
今回の提携の柱は、法人カード・企業間決済の拡充、決済と金融をつなぐサービス、地域での決済体験向上と金融サービスへの入り口化、データ・デジタル技術を使った共同開発の四点だ。具体的な商品名や時期は未定だが、口座データと決済データを組み合わせた与信の実現性が焦点となる見通しである。