薬剤師の職能拡大と対人業務の重要性、地域偏在対策などをめぐる、日本薬学生連盟のOB・日髙玲於さんへのインタビュー記事。理事就任の背景と今後の薬剤師像が語られている。
日本薬学生連盟広報部は、日髙玲於さんが日本薬剤師会の理事に最年少で抜擢された経緯を紹介し、薬剤師の職能拡大に対する強い関心を持ち続けてきた背景を説明します。薬局薬剤師として在宅医療に関わり、医療経済学を学んだ経験が、理事就任の要因として挙げられました。将来の薬剤師像を見据え、終末期医療などで多職種連携を進める意欲が語られました。
今後は対物業務だけでなく対人業務の強化が求められるとの認識を示し、薬剤師が患者の薬物治療を最適化する薬剤レビューへ積極的に関与するべきだと述べています。2026年の日本薬学会年会で新しい調剤の概念が提示され、薬剤師は薬情報と患者情報を統合し、個別化された薬物療法を継続的に提供することが求められると説明されました。
地域の薬剤師不足と偏在解消のため、国の薬剤師確保計画ガイドラインの長期目標や、基金を活用した地域医療体制の構築事例が紹介されました。北海道の派遣事業や佐賀県の奨学金制度など、行政と民間の取り組みで地域で働く魅力を伝える仕組みづくりが重要だと指摘されています。教育面ではカリキュラム改訂とルーブリック評価の導入に触れ、薬剤師に求められる実践力と生活支援の視点を育むべきだと強調されました。