M&Aキャピタルパートナーズの佐野晃大さんは、入社4年で「9割は大丈夫」と感じつつも「残りの1割」を追求する姿勢を貫く。実際の支援事例や考え方の背景を取材で語った。
前職の証券会社でリテール営業をしていた佐野晃大さんは、鋼材加工会社の社長が長時間労働を理由に廃業を検討していたところ、M&Aを介した事業承継で会社を存続させた経験から、M&Aの道を志すようになった。入社から4年が経ち、彼は「9割がた大丈夫」と感じる場面が増えた一方で、まだ自分にできることはないかと常に残りの1割を追求している。涙を伴う感謝の言葉を得た瞬間の重みも強く印象に残っている。
佐野さんは「心配性」を自覚しており、休みの日も支援中のプロジェクトを考え続ける。予測が覆されやすいM&Aの現場では、三手先、五手先、十手先までreadを深める必要があると語る。自らの能力だけでなく、相手の信頼を得るためには確信を伝えるタイミングが重要だと考えている。
今回の成約事例では、60年以上の歴史を持つ機械製造会社がオーダーメイド機械のロボット化を進める大手企業と出会い、事業承継の道を選択。佐野さんは「今動くべき理由」と「この相手が最適である理由」を、資料と一語一語の表現を練って分かりやすく伝え、オーナーの決断を支えた。最終決定はオーナー次第だが、条件が良いからと待つだけではなく伝えるべき時には伝える姿勢を重視している。
今後も「一緒になってよかった」と言われる案件を増やすことを目指し、アドバイザーとしての役割を深化させるつもり。相手が納得して選択を進められるよう、原因を特定して不安の種を取り除く努力を続けたいとの考えを示した。