群馬銀行の深井彰彦 headの戦略下、AIを前提とした経営を進めた結果、株価は7年で約8倍、時価総額は1兆2700億円規模へ拡大した。非金利業務の拡大や変動金利の活用、RORAの改善などの革新が背景にある。
マイナス金利時代を乗り越えた群馬銀行が、深井彰彦頭取の下でAIを活用した経営を推進し、株価は19年度の381円から26年9月時点で約8倍の2999.5円に達した。時価総額も1700億円規模から約1兆2700億円規模へと拡大している。
深井は法人向けコンサルティングを中心とした非金利業務の利益拡大と業務の効率化を進め、金利上昇局面で利益が伸びる体質へ転換した。法人向け貸し出しの半分を市場金利に連動する変動金利で取り扱う方針を採用し、金利上昇局面での収益改善を狙った。
RORAの向上を重視し、中小企業向け貸出の信用格付を共通のモノサシとして活用。標準利益率を設定し、本部と営業店で共有することで、融資先のリスク条件に対する収益性の改善を図った。
25年度の非金利業務利益は7期連続で過去最高水準を更新。コア業務純益は19年度の300億円から711億円へ約2.4倍に増加し、収益構造の抜本改革が数字として表れた。