ノーベル経済学賞にホール氏とウッドフォード氏の米大教授が選出され、ニューケインジアンの理論がマクロ安定化に資する実務へ影響を与えたことが評価された。
ノーベル経済学賞に米国のホール氏とコロンビア大学のウッドフォード氏が選ばれ、ニューケインジアン経済学が主要先進国の財政金融政策の運用を支えた点が評価されたことが伝えられる。受賞の背景として、マクロ経済の安定化を目的とする実務と理論の結びつきが指摘されている。
本文ではニューケインジアンの理論が動学的確率的一般均衡モデルを用い、家計の効用最大化や企業の利益最大化といったミクロ的基礎を組み込んだ点が強調される。既存のマクロモデルをより分析しやすくし、予測や政策検討の際の前提を具体化したと説明されている。
日本の経済学界の観点として、吉川洋東大名誉教授の批判的見解や、日銀関係者の評価が紹介される。ニューケインジアン理論に対する対案としてエントロピー法の適用が議論されたことや、日本の研究者が実務と理論の橋渡しに関心を示している旨が述べられている。
本文は、ホールとウッドフォードの受賞がマクロ経済政策のミクロ基礎の導入とダイナミックな分析手法の普及につながったとの観点を中心に展開しており、コロナ禍やエネルギー危機時の政策対応にも言及している。