ローランド・ベルガーが日本のフィジカルAI市場の現状を伝え、本番稼働は7.5%にとどまり多くの企業が検討すらしていないと指摘する。ROIの見通し不足や人材不足が障壁となり、小さな本番実装から学び成長投資として活用する道が示されている。
ローランド・ベルガーは、日本の製造業・物流業・インフラサービス業のCxOを対象に実態調査を公表した。結果として、本番稼働している企業は全体の7.5%にとどまり、71.5%の企業は導入の検討すら行っていないことが分かった。主な課題としてROIの見通しが立たないことと推進人材・ノウハウの不足、始め方が不明瞭である点が挙げられている。
フィジカルAIは省人化だけでなく生産力の拡大を狙う成長投資として位置付けられており、まずは小規模の実装から学びを蓄積することが重要だとされる。最新レポートでは、全体の本番運用率の低さを背景に、学習データの蓄積とパートナーシェアリングの活用が鍵となるとの指摘がある。
調査は2026年7月8日から9日に実施され、楽天インサイトが調査機関として関与した。対象は日本全国の製造・物流・インフラサービスのCxO200名、有効回答は選択式のインターネット調査で行われた。
日本市場の成長戦略として、フィジカルAIの市場規模拡大を見据えた投資計画も示され、2040年度までに官民で約10.5兆円の投資が想定されている。ローランド・ベルガーは、短期の導入にとどまらず、学習とデータ蓄積を通じた段階的な拡張を促している。