Shinko Electricがジャパンディスプレイ茂原工場を買収し、将来はAIアクセラレーター向けのフリップチップ型パッケージ生産拠点へ転換する。工場の引渡しは来年3月末、譲渡益は514億円を見込む。
日本の半導体パッケージ最大手のShinko Electricは、千葉県茂原市のJDI茂原工場の売買契約を締結したと発表した。工場の引渡し予定日は来年3月31日で、Shinko Electricは茂原工場をAIアクセラレーター向けのフリップチップ型パッケージの核心生産拠点へ転換し、2028年の稼働を目指すとしている。
JDIは今回の売却で、今後の決算期に譲渡益として514億円を特別利益に計上する見通しだ。譲渡価格は非公表だが、引き渡し時点の帳簿価額は約266億円と推定される。工場の一部敷地はFICTが引き継ぎ、東西エリアを別会社が使用する予定だ。
Shinko Electricは茂原工場の買収を、生成AI普及とデータセンター投資拡大に伴う需要増に対応するための追加生産能力確保と位置づける。既に長野・高岡・江北・若穂の各工場でフリップチップ型パッケージの生産能力拡大投資を進めており、茂原工場の活用で供給体制を一段と拡張する。
JDIは売却後の経営資源を今後の成長事業へ投入する方針を示した。工場はかつてiPhone向け液晶パネルの主力拠点であったがOLED普及で需要が落ち込み、昨年11月に生産を終了した。