米アップルが2026年度第3四半期で売上高1,094億ドル、EPS2.02ドルの過去最高を更新。9月1日付でクックCEOが退任し、後任にジョン・ターナス氏が就任することが伝えられ、DRAM価格急騰の逆風の中でも値上げに耐えるエコシステム戦略が示された。
米アップルが2026年度第3四半期決算を発表し、売上高は1,094億1,700万ドル、純利益は297億8,900万ドル、希薄化後1株当たり利益(EPS)は2.02ドルとなり、いずれも前年同期を大きく上回り過去最高を更新した。iPhone、Mac、サービスの3事業がそろって最高記録を塗り替え、全地域で2桁成長を達成した。
この決算はCEOティム・クック氏にとって最後の決算発表となる予定で、4月に2026年9月1日付でクック氏が退任、後任にハードウェアエンジニアリング担当上級副社長のジョン・ターナス氏が昇格することが発表されていた。市場は決算の数字に対しては評価を分け、株価は時間外取引で下落する場面もあった。
一方でAI戦略の評価には議論があり、同社はオンデバイスAIの強化を軸とする方針を示している。半導体高騰や供給制約の影響としてDRAM価格の大幅上昇がフォーカスされ、MacやiPadの一部構成で価格改定が進む一方、iPhoneの価格は現状据え置きの見通しとなっている。
DRAM価格の上昇と供給不足は次四半期の重荷になるとみられ、同時にエコシステムによる価格改定耐性やリセール性の高い下取り・分割払いなどの設計が、値上げ耐性の要因として指摘された。決算とともに示された今後の見通しは慎重さを残す。