日立製作所は、がん治療用の放射線治療装置で三菱重工業と三菱電機の事業買収を受け成長を加速させ、国内外の競合に対して高いプレゼンスを確立している。
日立製作所の医療機器事業は、放射線治療装置の国内外でのプレゼンスを高めている。2025年度の同事業の売上高は2854億円、調整後営業利益は435億円に達する見込みで、前年からそれぞれ13%強・15%程度の増加となる見通しだ。これらの成長は、日立が近年実施してきた三菱重工業および三菱電機の事業買収を含む構造改革の成果と位置付けられている。
日立は過去に画像診断事業を富士フイルムへ譲渡する一方、がん治療分野では三菱重工業と三菱電機の事業買収を通じて規模を拡大してきた。放射線治療装置は国内外でトップクラスのシェアを持ち、世界のがん治療の発展をけん引する存在となっているという。次ページでは強さの秘密と成長課題を解説する。
特集の本稿は、医療機器業界における日立の放射線治療装置事業の優位性と、将来的な成長の方向性を整理する内容となっている。