世界一のPCメーカーはAppleではない。買収を重ねたレノボは、ブランドを消さず開発・生産拠点を温存しつつ調達力と規模を統合してきた。2025年度上期の日本市場シェア首位はNECレノボで29.3%、普段の買収による“積み上げ”の実態を解説する。
レノボは買収後もThinkPadをはじめとするブランドを消さず、日本国内の開発拠点を大和研究所として存続させた。NECとの統合後もLAVIEの開発・国内生産体制は維持され、統合されたのは調達と規模のみである。米沢のThinkPad国内生産体制は引き継がれ、ブランドと技術の結びつきが保たれている。これにより、買収のたびに顧客が離れず、各ブランドの市場占有がそのままグループの総合力として積み上がっている。
この構造が特徴的なのは、ブランド・開発拠点・国内生産を守りつつ、調達力と規模だけを統合する点である。結果として、ThinkPadの日本設計・日本生産の継続といった核が維持され、買収後も市場シェアが減衰しにくい状態が作られている。2025年には日本市場の首位がレノボグループ傘下となり、国内シェアの総和が高止まりするとの指摘がある。