中国政府がソフトバンクグループ(SBG)によるABBのロボティクス事業買収を認めない方針を伝えたとフィナンシャル・タイムズが報じた。契約は過去に結ばれ、審査の過程で安全保障とデータ移転の懸念が浮上している。
英紙FTの報道によると、中国はSBGによるABBのロボティクス事業買収計画を認めない方針を伝えた。SBGは以前、2025年10月に約54億ドルで買収すると発表している。
買収計画は2026年2月に中国の競争法審査を通過したとされるが、その後外国投資の安全審査の対象となり、中国で開発された資産が日本企業へ移ることへの懸念が表れたと伝えられている。
ABBは1992年に中国企業と合弁を設立しており、中国事業、特にロボット事業は長年政府の支援を受けてきたと指摘される。関係者は発改委がデータが海外へ流出しAIモデル訓練に使われる可能性を懸念していると述べ、SBGの中国サプライチェーンを精査する方針があったとも伝えられる。
今回の報道は、SBGとABBの買収計画に対する中国当局の慎重姿勢と、データ・安全保障に関する規制強化の文脈を浮き彫りにしている。