ソニーが独自のAI技術を活用した音源分離を進化させ、映画やアニメのリマスター、ヘッドホンの音場向上など実用化が進む。Ars Electronica Festival 2026での評価やevalaの新作への貢献も紹介されている。
ソニーは2013年から深層学習を音源分離に導入し、ギターの音色や周波数・時間変動を学習させて音源を分離する能力を高めてきた。現在は映画の音声再構成やリマスター、ヘッドホンのAIビームフォーミングなどの分野で活用されている。
4K UHD版の『アラビアのロレンス』や『ガンジー』では、音源分離によりセリフや効果音を個別に取り出し空間オーディオへ再配置して臨場感を高め、アニメのリマスターにも応用されている。2025年11月公開の4Kリマスター版や2026年のイベントでの紹介が言及される。
同社はシンセサイザー音色を分解する新たなモデルを開発し、楽曲内のメロディや音色といった要素を手がかりとして分離する手法を実用化。Ars Electronica Festival 2026ではevalaの新作「Holy Echo」に技術が寄与した。
光藤祐基らが技術開発と創造の橋渡しを進め、将来的には作品の修復や新形態の表現創出など、クリエイターが新たな表現に挑戦する環境づくりを目指す。ソニーは今後もテクノロジーとクリエイターの協働を通じたエンタテインメント体験の創出を継続するとしている。