DICと東洋インキが軟包装の脱墨と剥離を共通基準で評価する業界共通プロトコルを策定した。材料選定と再資源化の条件設定を統一する基盤を目指す。
DICと東洋インキは10月7日、フィルムパッケージのマテリアルリサイクルに関する脱墨と剥離を共通の試験手順・評価基準・報告形式で統一する「業界共通プロトコル」を策定したと発表した。これにより、軟包装分野での評価方法のばらつきを解消する狙いが共有されている。国内の軟包装分野での共通プロトコル策定は業界初とされる。
共通化の背景として、軟包装はフィルムや印刷インキ、ラミネート接着剤など複数材料で構成され、再生品質を左右する脱墨・剥離性の評価基準が企業ごとに異なる点が挙げられている。これまでは材料や企業ごとに試験条件が異なり、評価結果の比較が難しかった。
新たなプロトコルは、脱墨と剥離の試験手順・評価基準・報告形式を統一することで、材料選定や再資源化事業者の適切な処理条件設定に活用できる共通基盤を提供することが目的とされている。今後は包装材メーカーや製品設計の際に、リサイクルのしやすさを考慮した選択が促される可能性がある。