日本の大企業の再生可能エネルギー利用が進み、RE100の25年版で平均比率が51.6%、100%達成企業は5社に増えた。国内調達コストの課題や今後の対策も指摘される。
再生可能エネルギーの比率は、日本企業全体で平均51.6%となり、前年から上昇した。25年版対象は日本企業88社で、報告のない1社を除く87社のうち、100%達成企業は5社、主要はAESCグループ、旭化成ホームズ、ヒューリック、第一生命保険、城南信用金庫だった。世界全体の参加企業平均59%に近づく水準となっている。
100%達成企業のうち、AESCグループは24年に加盟し、25年版で初めて100%を達成。旭化成ホームズ、ヒューリック、第一生命保険は24年から継続して達成。一方、100%予備軍とされる90〜99%の企業はダイビル、東急不動産、野村総合研究所、大和ハウス工業、浜松ホトニクス、ICHIGO、セイコーエプソンの7社となり、エプソンは製造拠点を多く持つ点で比率が高い。
日本企業の比率を大きく伸ばした例として第一三共の比率は24年の4%から25年は80%へ、アルプスアルパインは11%から70%へと大幅に改善した。インフロニア・ホールディングスは前年から31ポイント増の89%、前田建設工業と前田道路はすでに100%を達成している。ソニーグループは40%、TDKは53%と着実に上昇している。
海外企業の比率は米アップル99.8%、米メタ99.6%、独BMW80%などが目立つ一方、東アジア企業は低い傾向にある。再生エネの拡大を進める一方、非化石証書の価格上昇がコスト抑制の課題となり得るため、PPA(電力購入契約)による安定調達が有効性を指摘されている。国内では再生エネ導入ペースが鈍化し、発電電力量に占める比率は約23%にとどまる現状も記される。