荒尾市のダイイチはノリ網の製造技術を建設現場向け安全ネットへ展開。スポーツ施設向け防球ネットの製造も手掛け、国内トップシェアを維持している。.
熊本県荒尾市に本社を置くダイイチは、ノリ養殖で使われるノリ網の製造で国内シェア8割を誇る。創業以来、漁業者の声を製品改良に取り入れ、網の耐久性とノリの育成性を高める設計を重ねてきた。現在はノリ網だけでなく、建設現場の安全ネットや産業用ネットの技術も蓄積しており、1千種類を超える仕様に対応できる体制となっている。
事業の柱の一つとして、ノリ網の製造技術を生かした建設現場向け安全ネットを展開。東京スカイツリーの建設現場や2016年の熊本地震後の復旧工事、半導体工場の新増設などの現場で採用実績を持ち、需要の安定化に寄与している。社長の田中信雄氏は顧客の声を直に聞く体制が品質向上の原動力と語る。
もう一つの成長分野として、スポーツ施設向けの防球ネットも製造。九州・関東・関西の球場で使用実績があり、新型コロナ禍のアウトドア需要の高まりにも応じて市場を広げている。今後も高品質で満足度の高い新商品開発を進める意向を示している。
同社は従業員約270人で、2026年3月期の売上高は約90億円を見込む。ノリ網のイメージが強い同社は、創業70年を機に現社名へ変更し、事業領域の拡大と事業継続を図っている。