世界の蓄電システム導入は急拡大しているが、2030年の目標1500GWには届かない見通し。日本は蓄電池導入目標を設定しておらず、成長をけん引するのは中国と欧州である。
世界の蓄電池を中心とした蓄電システム導入は年々拡大しており、2025年の新規導入量は過去最高の108GWを記録した。長期的には蓄電池の増加が顕著で、過去5年間で17倍に達している一方、揚水発電の新規追加は10GWを下回る傾向にある。2024年には蓄電導入が揚水発電を抜き、蓄電が主役となっていることが示されている。
ただし、COP29で示された2030年の世界エネルギー貯蔵目標1500GWには届かない見込みで、各国政府が掲げた新規目標を足し合わせた822GWの水準を超えるには至らないとの見方がある。実際の市場予測としてBloombergNEFは1200GWを示すが、1500GWには達しないとの解釈がある。
現状の主な推進要因は中国と欧州であり、それぞれ460GWと200GWの目標を掲げて世界全体の8割以上を占めている。太陽光発電の利用効率化を進めるには、蓄電池導入と系統強化を含む政策支援が重要になるとの指摘がある。
日本は蓄電池の導入ブームがある一方、系統用蓄電池の接続検討件数が急増する中、実際の連携済みは0.84GWにとどまる。2040年時点の最大導入出力は9.6GWと低水準との試算があり、日本は太陽光偏重と出力制御の影響を受けやすい状況。