戦後日本が製造した三菱MU-2が現在も海外で現役として飛行を続け、世界26か国へ総数762機が輸出された事実が伝えられる。サーブ社がMU-2Bを5機保有し、うち4機が現役運用中である。
戦後日本が製造した航空機「三菱MU-2」は1963年に初飛行し、1986年に製造を終了した。総生産数は762機にのぼり、その90%以上が世界の26か国へ輸出されている。現在、日本国内には機体が残っていないが、海外では一部が依然として飛行を続けている。
欧州で最大のMU-2ユーザーとされるスウェーデンのサーブ社は、MU-2Bを5機保有しており、そのうち4機が現役で飛行している。これらはスウェーデン空軍のレーダー訓練を支援する任務に従事している。
MU-2の高い性能を支える要因として、巡航速度の高さと、短い滑走路でも離着陸が可能な能力が挙げられる。これを実現したのが、補助翼の代わりにスポイラーを使い、主翼後縁のほぼ全幅にわたる強力なフラップを実装した機体設計である。
ただしスポイラー方式は速度制御が難しく、事故が発生した時期もあったが、操縦特性と訓練方法が確立されることで事故は減少し、MU-2の高い性能が再評価されることになった。