バロー ホールディングスの田代正美会長は、インタビューで90歳まで会長職を続け「発見」を続ける意欲を示し、今後はスーパー事業だけで1兆円を目指す考えを語った。併せて都市部での店舗展開と自社物流の強化を進める方針を明らかにした。
読売新聞のインタビューに応じたバロー ホールディングスの田代正美会長は、現在79歳であるが、90歳まで会長職を続けたいとの意欲を示し、グループ全体で1兆円規模を目指す道筋として、スーパー事業だけで1兆円を達成する方針を明らかにした。発見を続ける姿勢が今後の成長の軸になるとの認識を示した。
創業者の志に触れた経験や、岐阜県の店舗群を巡る中でのカルチャーショックから学んだことを述べ、物流センターの自社化を成長の原点と位置づけた。1989年に多治見市に物流センターを設置し、当初は損失も出たが、後に利益の半分をセンターで稼ぐまで盤石化させたとされる。
事業の成長には合併・買収が不可欠と考え、タチヤの買収(2005年)をはじめとする戦略を紹介。買収先を自社色に染めすぎず、良い点を取り入れる姿勢を重視する一方、産地や価格の誤魔化しには厳しく、現場の発見を重視する姿勢を強調した。
今後は人口が多い都市部での出店を中心に、土地の形状に合わせた店舗づくりと物流の最適化を進める考えを示した。現場を回り売り場の改善点を自ら見つけ、教育にも力を入れて内製化を進める方針で、11年後には90歳に到達するまで挑戦を続けたいとの意図を示した。