防衛省が推す新しい戦い方をめぐり、AIや無人機の活用拡大と自衛隊員不足が焦点化。ウクライナのドローン戦争の影響も踏まえ、政府は無人アセット中心の戦力構成を進める。
世界の軍事技術が急速に進化する中、日本の自衛隊は最新技術の導入や人手不足という課題に直面している。政府は令和8年版防衛白書で重点的に取り上げた「新しい戦い方」を示し、無人機やAIを活用する方針を強調した。
ウクライナ戦場では低コストの小型無人機が正確に標的を識別し攻撃する戦術が広がり、長距離の攻撃事例も報じられている。これを受け、ドローンを中心とした戦場の形が従来の有人兵器中心から転換している。
日本の現状として自衛隊の定員は約24.7万人に対し現員は21万7701人、充足率は88.1%。最前線を担う士の欠員は約4割に達し、少子化で今後の大幅増員は見込みにくい。
政府は無人機・無人艇・無人潜水艇などの無人アセットの導入を加速させ、「自衛隊を世界一、無人アセットを駆使する組織に変革する」と小泉防衛相が述べた。安保関連3文書の前倒し改定も着手されている。