日本のアイスクリーム市場は成熟大市場のまま成長を続け、2025年時点で約40.3億米ドル、2035年には約55.8億米ドルへ拡大する見通し。クラフト系の成長やテイクホーム、衝動買いの三層構造が市場を牽引する。
株式会社マーケットリサーチセンターは、「アイスクリームの日本市場(2026年-2035年)」の調査資料を発表した。市場規模は2025年時点で約40.3億米ドル、2035年には約55.8億米ドルに達する見込みで、年平均成長率は約3.3%とされている。クラフト・手作り系アイスの成長が主要カテゴリーの中で最も高いと予測され、素材や製法が付加価値を高める要因として挙げられている。
カテゴリー別では、テイクホーム型が最大の売上を占め、衝動買い型はコンビニ・自販機・外食で日常購買を支えている。Impulse Ice-Creamは2025年時点で市場シェアの38.2%を占めるとされ、日常的な即時消費ニーズの大きさが示されている。クラフト系は高付加価値化を牽引する存在として位置づけられている。
流通では24時間体制のコンビニ網が市場最大の特徴とされ、ハーゲンダッツ ジャパン、明治、森永乳業など大手が新商品の先行販売や期間限定商品をコンビニで展開するケースが多い。エンドユースは小売が最大市場と予測され、スーパー・コンビニ・ハイパーマーケットの組み合わせで市場を支えるとの見方が示されている。
企業動向としては、森永製菓が2026年3月に米国のMy/Mochi Ice Creamを買収したことが挙げられるほか、2026年1月にはハーゲンダッツ ジャパンがTea Bar Royal Milk Tea Crunchを全国で発売。2025年8月にはJapan Mindシリーズ、2024年10月にはDear Milkを中部・関西へ拡大した事例も紹介され、日本市場の付加価値競争が活発であることが伝えられている。