横森製作所がLinkedInを活用して海外の買収候補を絞り込み、米国のSENTRY STEELを買収して子会社化。現地拠点を拡大し、オフラインの打ち合わせを重ねるM&A戦略を取っている。
世界的に高い技術力を持つ日本企業は、ニッチ分野であっても海外展開を進めている。鉄骨階段を設計・製作・搬入・施工まで一貫して請け負う横森製作所は、海外進出をITを活用した情報収集と現地見極めの組み合わせで進めている。今回取り上げるのは、LinkedInを活用した買収候補先の探索と、海外M&Aの具体例としての米国進出だ。
同社の有明威社長によると、米国では現地法人を設立し、ケンタッキー州のSENTRY STEELを買収して子会社化した。米国市場では人口増加と建設需要を背景に、ローカル企業と連携する形で事業ポートフォリオを拡充している。
海外M&Aの検討過程では、オンラインでの情報確認だけでなく現地での対話を重視する方針を示しており、買収候補先の所在地を確認した上でリストアップ、コンサル企業やM&A仲介を介して接触して実際に会って判断するという手順をとっている。
米国進出には新型コロナの影響という困難もあったが、政府のエッセンシャルワーカーロールの認可や税制の支援を受け、キャッシュフローを安定させつつ現地人材の受け入れ・信頼構築を進め、ローカルのCEOへ意思決定を委ねる運用を取り入れた。