米アップルはジョン・ターナス氏を次期CEOに指名し、製品開発を軸とする体制へ移行する。9月1日付で正式就任を予定しており、製品主導の戦略が今後も重視されると伝えられている。
米テックメディアの報道を受け、アップルは長年製品開発を主導してきたジョン・ターナス氏を新CEOとして起用する見込みを公表した。後任となるターナス氏は、ロジスティクスやオペレーションではなく、製品設計と開発の推進力としての役割を強調している。9月1日付での正式就任が予定され、経営の重心が現在の体制と比べて大きく転換する可能性が浮上している。
ターナス氏はアップルに25年間在籍し、ハードウェアエンジニアリングの上級副社長を経て、直近では新製品発表の場で同社の主要な顔として活躍してきた。2016年のAirPods初代の開発を指揮し、USB-Cへの移行やMacBook Airのデザイン刷新、iPad Proの薄型化、Vision Proの市場投入などを主導してきた。これらの実績から、同氏が製品ポートフォリオの大きな方向性を決定づけると見られている。
同記事はターナス氏の任期開始後に注目される製品展開として、スマートデバイス領域の強化や新素材・製造技術の導入、ライフサイクルの延長を支える施策を挙げている。これには折りたたみ式iPhoneの可能性や、AI・ロボティクス領域の取り組みといった、将来の成長戦略も含まれているとの見方が示されている。
一方で、ターナス氏の過去の取り組みには批判的な評価もある。MacBook ProのTouch Barやバタフライ式キーボードといった製品群は、ユーザーの支持を十分には得られなかったとの指摘もある。現状の評価を超えた成果を出せるかは、今後の製品開発の舵取り次第とみられている。