ダナン市は日本で開催されたAPCS会議で、災害予防から適応・復旧へ移行する安全な都市づくりの画期的なアプローチを紹介した。水資源空間の確保やグレー・グリーン・デジタルの三層インフラ、流域横断の協力体制など具体的方針を提示している。
ダナン市は、日本の福岡で開かれた第15回アジア太平洋都市サミット(APCS 15)に出席し、都市の災害予防から適応・復旧へと移行する新たなレジリエンス戦略を発表した。代表団には建設局や環境局、外務省などの関係部門が含まれており、自然・インフラ・データ・コミュニティを一つのシステムとして結びつける方針が示された。
ダナン市は行政区画の統合後、面積約11,870平方キロメートル、人口320万人超の規模を想定しており、同市は「1都市1流域」アプローチを採用している。計画では、水域を先に特定し、浸水深が1.5メートルを超える地域の都市化を抑制するほか、洪水排水路と貯留区域を厳格に保護する。
対策グループとして、第一に水資源の空間確保を優先する計画があり、2050年までの都市マスタプランには水域特定と河川管理が盛り込まれている。第二にインフラはグレー(排水・下水・運河)、グリーン(スポンジシティ型のブルーグリーン)、デジタル(空間データとリアルタイム警報)という三層を組み合わせる。第三に非構造的解決として、上流貯水池と下流の早期警報連携、各自治体の「4つのオンサイト」原則の実施、共同設計・共同実施の市民参加を挙げる。
ダナン市人民委員会はAPCSネットワークとの協力を強化し、データ共有・リスクマッピング・早期警報システム・スポンジシティ・グリーン/ブルーインフラ・資金手当て・地域社会に基づく適応策の推進を目指す。福岡市との友好・協力関係を通じた代表団交流や産業・ビジネス面の連携強化も表明され、今後も持続可能な都市開発とデジタル変革、スマートシティの共同推進が期待されている。