東南アジアの自動車金融市場で、日本企業としてのプレゼンスがある企業と、現地資本中心の供給元を整理する。日本企業にはトヨタ系とホンダ系、MUFG系、AEON系、TCスバルオートファイナンスが該当する一方、その他は現地・他国資本となる。
東南アジアの自動車金融市場において、日本企業または日本市場で確立されたプレゼンスを持つ供給元として、トヨタファイナンシャルサービシズとホンダファイナンスが挙げられる。両社はそれぞれ日本の自動車メーカーの金融子会社であり、日本の資本やノウハウを背景に現地で自動車ローンやリースを提供している。
次に、MUFGは日本の大手銀行グループとして、現地金融機関との提携や出資を通じて法人向け融資やオートローンを展開しており、日本の顧客基盤も有している。一方、AEONクレジットサービスはイオングループ系の消費者金融として東南アジアでもクレジットカードや分割払いを中心に強固なネットワークを持つ。
TCスバルオートファイナンスは名称上スバル関連だが現地合弁で日本資本が関与しているという位置づけ。これを除けば、バンク・セントラル・アジア、バンク・マンディリ、クルンタイ銀行、カシコン銀行、メイバンク、CIMB、パブリックバンク、UOB、DBS、OCBC、シメダービー、グラブ、ゴトー、インディスエズ、ホームクレジットは日本企業ではなく現地資本や他国資本が主体となる。
なお、東南アジアの自動車ファイナンス事業を検討する日本人バイヤーは、与信審査から返済回収に至る一連の業務プロセスのリードタイム、為替リスク、現地規制の許認可取得期間、現地スタッフの対応能力、契約書類の電子化とセキュリティ、データ連携による返済管理などの点を確認する必要がある。長期的なパートナーシップの可否判断には、マクロ経済変化に耐える資金調達基盤と堅牢な与信モデルの有無も重要になる。