衣類を洗濯による劣化から守り風合いを維持したまま長寿命化を実現する独自技術RLRを開発。リネンサプライやファッションレンタル分野で衣類の買い替え頻度を低減し資源循環に寄与する。
ナガセケムテックスは、洗濯による衣類の劣化を抑制し、風合いを損なわずに寿命を延ばす独自のラバーライクレジン(RLR)技術を開発したと発表した。リネンサプライやユニフォームレンタル、ファッションレンタル分野での活用を想定し、実用化に向けた検証を進めている。
RLRは水系エマルションタイプの被膜を繊維表面に形成する加工技術で、従来の耐久性確保と風合いの両立を実現。既存の工業洗濯設備で最終すすぎ工程に規定量を投入するのみで加工が完了する点が特徴とされる。さらに毛羽立ちを抑制し、洗濯時の繊維脱落量を未加工品比で約93%低減できると試験結果で報告されている。
マイクロプラスチック流出の抑制が期待されるほか、特定の処理で被膜を剥離できる易解体性を備え、リサイクル時の障害を低減する設計となっている。現時点では関連業界での実証評価を進め、長寿命化の効果と運用面の有効性を検証している。
今後はホテル・医療・サービス業向けのユニフォームやリネンなど用途を拡大する予定で、環境省の「サステナブルファッション・パートナー」への参画を通じ資源循環社会の構築に貢献することを目指している。