山口県のトクヤマがセメント販売事業を承継していた完全子会社の株式を太平洋セメントへ譲渡し、対価は370億円。譲渡完了に伴い社名を「トクヤマ太平洋」に変更し、今後の業績へ影響の精査を進めている。
周南市のトクヤマは、セメント・固化材の国内販売事業を承継してきた完全子会社「トクヤマセメント株」を太平洋セメントへ譲渡した。譲渡対価は370億円で、同日付で「トクヤマ太平洋株式会社」に社名を変更した。今回の株式譲渡は、吸収分割での事業承継を経て完了したことになる。
背景として、3月にはセメント販売事業と一部連結子会社の株式をトクヤマセメントへ吸収分割で承継したうえで、全株式を太平洋セメントへ譲渡する方針を公表していた。今回、吸収分割の効力発生と株式譲渡が完了したことが報じられている。
財務上の影響として、トクヤマは2027年3月期第3四半期連結会計期間に、譲渡益約305億円を特別利益として計上する一方、約120億円の減損損失を特別損失として計上する見込みであると伝えられている。通期の業績予想への影響は現在精査しているという。
一方、今回の譲渡によりセメント販売事業は太平洋セメントの傘下となり、両社の事業再編が進む見通し。今後の事業運営や統合後の方針については、引き続き公表情報を待つ状況だ。