森永乳業は2025年3月期に海外子会社4社で199億円の減損を計上したことを受け、財務本部を中心とするM&A審査体制を強化。中期計画でM&A投資枠を300億円設定し、海外事業を成長の柱として積極的な買収を模索している。さらに2026年以降の成長分野として菌体・育児用ミルク事業を拡大する方針を示した。
森永乳業は2025年3月期に海外子会社4社で199億円の減損損失を計上し、財務本部を中心とする検討体制を設け、資本効率とリスクの観点から投資案件を厳しく精査する方針を示した。これを受け、2026年3月期から2029年3月期の中期経営計画ではM&A投資枠を300億円と設定し、海外事業を成長の柱と位置づけて拡大を目指す。
また、過去の買収の教訓を踏まえ、今後は海外を中心に新たなM&Aを模索する動きが広がる見通しだ。減損はパキスタン・米国・ベトナムの4社に及び、当期純利益は大幅に減少したが、投資審査体制の強化が進捗として示されている。
中期計画では菌体・育児用ミルク事業を成長領域とし、ヨーグルトやアイスのほか海外育児用ミルク事業の拡大も視野に入れる。戦略投資枠700億円の配分方針ではM&Aを300億円、研究開発を400億円とする計画を掲げ、投資総額は一部見直しで2300億円へ削減したものの、海外比率の目標15%は達成済みとしている。