今週の展望は、日米の金融政策発表を前にドル円の値動きが荒れやすいと予想され、日銀の利上げ幅と会見対応、米FOMCの判断、ECBの追加利上げ観測が市場の焦点となる見込みです。
来週は日米の金融政策発表を控え、ドル円は日銀の利上げ幅の大きさと今後の追加利上げの姿勢次第で急変動の可能性がある。日銀が0.50%まで利上げを検討していればサプライズとして円高・ドル安が進む可能性がある一方、通常の0.25%にとどまっても植田総裁の会見で今後の前向きな利上げ姿勢が示されれば日米金利差の縮小を背景に円高圧力が強まる公算が大きい。逆に慎重な姿勢が続けば材料出尽くし感から円売りが優勢になる場面も想定される。
米FOMCでは8月PPIの結果を受けて0.25%の利上げ織り込みが進んでおり、決定後はFRB議長の今後の政策軌道とインフレ認識が焦点となる。政策金利据え置きとなれば市場の不透明感が高まりドル安圧力が強まるリスクがある。
ECBは今週の理事会で利上げを実施し、ラガルド総裁の発言も踏まえ10月以降の追加利上げ観測が市場の支えとなっている。ユーロ自体の下値を支える要因となっている一方、ドルの動向次第でユーロドルの主導権はドルに握られやすい。
ベッセント財務長官による円安是正を巡る発言が継続している点もドル円の動きに影響を与えそう。これらの要因を通過した後も、為替市場には警戒感が残る見通しで、ドル円の上値は限定的と見られる。